このたびは Control-N'AI(コントロール・エヌ・エーアイ)の実証運用にご協力を賜り、誠にありがとうございます。
「Control-N」という名称は、サントリー二代目社長 佐治敬三 氏が大切にされていたといわれる ドイツ語 「Etwas Neues(エト バス ノイエス)」(=「何か新しいもの」)に由来します。
PC のキーボードショートカット 「Ctrl + N」(新規作成)は、まさにこの「何か新しいものを生み出す」瞬間に押すキーです。 花店という伝統ある仕事の中にも、毎日新しい価値を生み出す瞬間があります。 そのキーを、貴店の業務の中で気軽に押し続けていただけたら、という想いを込めて命名しました。
(決して「中村」の N ではございませんので、念のため 🙏)
このドキュメントを通じて、貴店のことを 「共創店」 と呼ばせていただいております。
「創」という字は、もともと 古いものを断ち切って、新しいものを生み出す という意味を持つそうです。 ただ作るのではなく、これまでの常識や慣習を一度脇に置き、現場の本音から立ち上げ直す。 そんな姿勢で、貴店と一緒にこのアプリと業界の常識を共に創っていきたい、という想いから選んだ呼び名です。
「Etwas Neues」「Ctrl+N」「共創店」── どれも同じ方向を向いた言葉です。
ひとことで言うと 「花店の業務すべてを、ひとつのアプリに収める」 ことを目指したものです。
普段別々のソフトや手書きで回していらっしゃる作業を、ひとつの画面の中で完結させます。 Web ベースなので、店内のどのPCからも、外出先のスマホからも同じデータをご覧いただけます。
花業界には、葬儀社様の請負、ワイヤーサービスの受発注、ネットワーク組織への加盟など、 「他者からのご注文をさばくビジネス」が長年の収入源として存在してまいりました。
これ自体は決して悪いことではなく、むしろ事業を支える大切な柱だと思います。
ただ、こうした「外からの仕事」に日々追われる中で、こんなことが起きていないでしょうか。
つまり 「自店のデジタル基盤」が整わないまま、外からの仕事だけをこなす日々になっていないか、ということです。
これは、自店のブランドで戦う武器を持たないまま、業界の下流に置かれ続ける構図にも見えます。 (私自身、長らくその一人でした。)
私のような小さな花店が口にするには、おこがましい言い方になりますが、 「自店のブランドで戦う花店」のためのデジタル基盤 を作りたいと考えております。
具体的には、こういう状態が当たり前になればと願っています:
| Before | After |
|---|---|
| 顧客台帳が紙とExcelに散在 | ひとつのDBにまとまり、検索・分析できる |
| 売上集計は月末に手作業 | リアルタイムで把握、当日でも確認できる |
| 商品写真は撮ったままお蔵入り | 加工・SNS投稿・カタログ化まで一連で完結 |
| 葬儀社・ワイヤーが収入の大半 | 自店の直接顧客が育ち、ブランドの主軸になる |
| 業務改善は業者に頼むしかない | AI(Claude)で自店スタッフが直接改造できる |
特に最後が一番重要だと考えています。
これまでのSaaSは「業者の作ったものを月額で借りる」のが当たり前で、 お店の側からは仕様変更を頼みづらい、頼んでも数か月後、料金もかかる、というのが常識でした。
Control-N'AI は オープンなコードと AI(Claude)を組み合わせて、お店ご自身が育てていける よう設計しています。 気に入らない画面はその場で直せますし、欲しい機能を Claude にお願いすれば書いてくれます。 これは私どもにとっても、業界にとっても、新しい関係性なのではないかと思います。
このアプリはまだプロトタイプです。 私の店だけで使っていても気付けないことが、たくさんございます。
業態の違い、お客様層の違い、運用フローの違い、地域の違い、それらに揉まれて 初めて「本当に役立つアプリ」に育つものと思います。
そして貴店は、私が日ごろから 「自店のブランドで堂々と戦っていらっしゃる」と心から尊敬している お店です。 業界の下流ではなく、自店を主役として経営なさっているお店にこそ、 このアプリを育てるお手伝いをしていただきたいと、勝手ながら思い至りました。
ですので、僭越ながら以下をお願いさせていただければ幸いです。
このアプリには「修正提案」という仕組みを入れてあります。
つまり 貴店のアイデアが、業界全体の道具を進化させる という流れです。
これは一方的な配布ではなく、お知恵をお借りする共創 のつもりでおります。
花屋という仕事は、季節や葬儀の波に左右されながら、それでも美しいものを毎日生み出す、本当に尊い仕事だと思っております。
そのお店たちが、外注ではなく自社の意志で経営を回すための小さな道具になれれば、 この共創は十分に意義があったと思えます。
末永くお付き合いいただけましたら、本当に嬉しく存じます。 何卒よろしくお願い申し上げます。
このドキュメントは Control-N'AI に同梱されております。 技術的な詳細は同フォルダの CLAUDE.md と setup-pitfalls.md を、 Claude(Desktop / Code)連携は README.md を、それぞれご参照ください。